
去る10/12、雨模様の日曜日。時は目下ラグビーシーズン。
ここ函館は根崎公園ラグビー場にて、【第44回北海道不惑親善ラグビー大会】なるものが行われました。
コロナ禍もはさんで函館での開催は10年ぶりとのことです。
主催は北海道ラグビーフットボール協会、
そして現地ホストたる主管は「函館ひやみず倶楽部」。30歳代から70歳代まで会員数は50名。
その自虐的な名称においてなんと63年の歴史があり、現在の会長は我らが斉藤組専務、上島修一です。

「ひやみず」とか「オイズ」「惑珍」などなどとチーム名にズッコケ性を孕むせいで、、全道および関東から、「不惑」と名のつくとおり40歳以上80歳代までのラガーマンが年代カラー別ごとに、がんばってほのぼのとラグビーをされる大会なのだなあ(ホワワ〜ン)、、、という門外漢の失礼な予想は真逆に裏切られ、どうやらまったくそんなものではすみませんでした。ハイすみませんでした。それを観る者は、選手の家族でなくても胸が熱く締め付けられるばかりでなく、人生を家族を、そのまた人生を、尊敬し見直す思いをすることでしょう…。
来函された東京「不惑倶楽部」なるチームは1948年に世界ではじめてのシニアチームとして発祥。次第に「惑」と名のつくover40のチームが全国各地に伝播し、、そればかりでなく海外からも共感され、世界各地でシニアラガーメンが活躍の場を拡大していったという歴史があるラグビー界の立役者(!)。 …ものごとには、常にドラマと歴史あり。

ところで北海道におけるラグビーの歴史は北大を発祥として100年を超えるのだそうです。ご存知でしたか。
そして「ひやみず倶楽部」も所属する「函館市ラグビーフットボール協会」は、来たる2026年でちょうど100周年。ご存知でしたか。
さらにご存知でしたか。この根崎ラグビー場は2023年に改良工事が完了しましたが、それはかつてのラガーメン有志の強い意志と労力と艱難辛苦の汗と涙と大量に運んだ土また土のうえに存在する、誇りあるフィールドなのだそうです。 …もっと行きます。
ご存知ですか。人間には二種類あることを。それはラグビーを知る者と、知らざる者である。
ご存知ですか。ラグビーは、かつて叩き込まれて今なお絶えることなく沸き出ずる強靭な不屈の精神と知力、なにより満身にみなぎってくる不敵な楽しさと信頼の共有のなか、全個性の結集が体をぶつけ合い、叫び合い、邪魔し邪魔され、怪我をし、運ばれ、ノーサイドと言わずとも、いつでも笑いと共にあって気遣い合い肩を抱き合う、独特で濃密で家族的な時間を、80歳を超えてなお変わらずに分かち合い、年齢も性別も体型も凌駕した、とてつもなく気持ちの良い精神のフィールドのことである。

そして「ひやみず倶楽部_青パンツ部門」我らが斉藤組からは、BK小西&FW北村の現場監督両名が選手として出場、激しくナイスプレイを重ねました。ご存知ですか。「函館ひやみず倶楽部」、強いんです。













もう、これらのタフガイ達が、年代カラー(70代女性選手までも!)ごとにとはいえ同様にガチに、走りに走ってぶつかり合ってはむちゃッとひとつの固まりになったり、垂直にジャンプしたり逆さまになったり、地面に対して45度以下に傾斜したり平行になったり地面に圧着されたりして、もうひどく激しく動きまわるのを観る、観戦する側も、心身が自動的に鍛えられざるを得ません泣。
キック/痛い/ラン/辛い/アタック/痛い/ディフェンス/辛い/タックル/痛い/リフト/辛い/ジャンプ/怖い/トライ/疲労/痛い/疲労…。ノーサイドまで全工程にわたり、ぶつかる、擦れる、外れる、腫れる、涸れる、折れる、切れる、伸びる、攣る、曲がる、捻る、流血、、と痛い辛い疲労困憊シーンの連続しかないのですが、紳士のスポーツなのだそうです。これが70歳代を超えて80歳代までも、みんなして。
これまでの幾星霜、どれほどの鬼練地獄を耐え抜いて来られてなお。まだやる。まだやるんですかやるんです。
ナントカの冷や水というのは言わずもがな「しなくてもいいことをする」ことを指すとおもいますが本当にそうです。やらないでください。ところが全員が自らそう名乗り上げてやるのですから、しかも世界現象なのですから、しかたがありません。
これらのひとはもはや、「人間ではなく、ラガーマンなのである」ということになるようです。
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さてこのように、
家族以上といわれる密接な長きに亘る信頼関係と、果てしない忍耐と、めくるめく機知のうえに成立するこのラガー精神を分かち合うメンバーが、ここ斉藤組には多く在籍しています。斉藤組ラガー枠。どうですか?いいでしょう?いいかな?
今夜も酒が、美味いのだ。






↓看板…
